2012/04

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今回の旅は結局こんな感じでした。

4月8日 上海
4月9日〜5月25日 ベルガモ
5月26日 ミラノ
5月27日〜5月30日 パリ
5月31日 ルクセンブルグ
6月1日〜9日 パリ
6月10日〜16日 バーゼル
6月17日〜19日 チューリッヒ
6月20日〜25日 ロンドン
6月26日 ヴァシヴィエール島
6月27日 パリ
6月28日〜7月1日 ベルリン
7月2日 航空機内
7月3日〜7月4日 上海
7月5日 帰国

ポイントは展覧会終了翌日にミラノでみんなで打ち上げをしてから、
上海までの間に「一回もホテルに泊まってない」という点か。
知り合いの家にお世話になりっぱなし。
というか知り合いがいて泊まれる所にしか行かないという旅のプランの立て方。
これはホテル代の方が移動費よりも高いから。
ヨーロッパ内はすごく安い航空券がたくさんある。
たとえばロンドン-リモージュとか3千円くらいだった気がする。

相当な数の展覧会と作品に触れ、
様々なアーティストやキュレイターに会い、
いろいろなビールを飲み、
各国のマックでキャンペーン商品の違いを味わい(どれも不味い)、
大概のW杯の試合をバーで見て、
様々な風景に触れ、いろいろな草花や鳥を楽しみ、
上流貴族(ボナルディ家)から下層階級(パリ郊外)の生活まで経験し、
なかなか良い旅生活だったなと思います。

この否応なしの不断の横断性こそアーティストや知識人に与えられた
義務であり特権であり、苦難であり情熱であり、希望と共にある宿命なのだと思われ。
これからはとりあえず福岡においてアートと労働の、
文化と政治の横断をtetraを拠点に試みることになるのだと思います。



そしてこのブログも旅の終了とともにやめることにします。
正味な話、つらかった!
ブログを書くってこんなに大変だったのね。。。
僕の大嫌いな「ただの独り言日記」にはならないように、
情報価値をつけたり、おもしろ価値をつけたりしようとしたのですが、
そういった物書きとして最低限のつつましい価値付与行為ですら、
読者層がわからない、文字数制限がない、原稿料がない、
というないないずくめの状況の前では不毛な行為に思えてきたりして、
結局独り言的になってしまうという構造的な仕組みに怯えましたよ。
途中で何度もやめようかと。

アクセス数というものによってしか想定されえない、
皆様方の存在なしにこのブログは継続できませんでした。
今となっては続けてみて良かったと思っています。
今まで読んでくれた皆様、本当にありがとうございます。
皆様のことは未だ出会っていない友人たちだと考え、
お会いできる日を楽しみにしています。

もうチェックできないのでコメントとトラックバックはなしにしようと思います。
どーしてもコメントしたい方は僕宛にメールを下さい。


それでは世界のどこかで、あるいは世界の果てで、
また会いましょう!


朝8時にホテルを出て、
雨の中タクシーで浦東空港へ。




上海-福岡間は寝てたのであっという間に到着。
日本に帰ってきたぞなもし!
しみじみとした感慨が、、、、全然湧かねー!
でも、カレーライスとラーメンと豚丼と寿司が食いてーなー、
と着いた瞬間思った。
そんな福岡空港前での写真です。




オリンピック・キャンペーンの品のなさにげんなり。


7月2日にベルリン−ミラノ−ローマとたらい回しにされたあげく、
(格安航空券を追求するとこうなる。。。)
昨日の夕方に上海に到着。
実に1週間ぶりにシャワーを浴びて爆睡するも、
真夜中に目が覚め、それからずっと寝付けず。
恐るべし、ジェットラグ。

で、へろへろ頭のまま今日は上海観光へ。
Biz Art Galleryを目指したら、そこはギャラリー、スタジオ、デザイン会社などの
総合複合文化倉庫群だった。




バブルの香りがぷーんとしたよ。
で、biz artはなーんもやってなかった。
資料閲覧コーナーがあっただけ。
スペースとしては結構使いやすそうで良いと思った。


で、上海美術館とかを見つつ、ddm warehouseへ。
http://www.ddmwarehouse.org/
ここ、写真とらなかったんだけど、。
出てきたお兄ちゃんがいい奴で好感を持った。
バブルにうわっつかずに、しっかりと地に足の着いた活動を目指してほしい。

あと、買い物したりサッカー見たり。

そんなこんなな一日でした。


いやー、ジダンには感動した!
ここに来て全盛期かよ!

ということで、アートを観る、サッカーを観る、ビールを飲む、
以外のことはしていません。ベルリン。

とりあえず行った大きいところを紹介。
新ナショナルギャラリーはベルリン東京展やってました。
http://www.neue-nationalgalerie.de/
建築がファンデルローエなんだよね。
バルセロナのドイツパビリオンにも行ったことがあるんだけど、
なんつーか、モダニストの美学があるね。当たり前だけどさ。



今読んでるHal FosterのDesign and Crimeっていう本の中で
フランク・O・ゲーリーの奇妙なポストモダンっぷりを説明する為に、
対比的に論じられてて、なんつーか、ナイスタイミングでした。
展覧会はお世話になっている開発さんや、お世話になった小沢さんなども出品していました。
mavoとフルクサスに萌えー。

ハンブルガー・バーンホーフ現代美術館は物凄いね。物凄いよ。
http://www.hamburgerbahnhof.de/
とにかく全員行った方がいい。全員が誰を指すかよくわからんけど。
写真↓





あと、KWっていうのも行きましたよ。
http://www.kw-berlin.de/
ベルリン・ビエンナーレのメイン会場だったらしい。
アクティブかつアクチュアルな感じで非常に好感が持てましたよ。
写真とってないんだけどね。

それ以外にも腐るほどギャラリーに行った。
10カ所くらいかな?KW周辺に固まってるのでまわりやすい。

6月28日朝から7月2日朝までという短い滞在でしたが、
アーティストがみんなベルリンに来る理由がわかりましたよ。
住みやすい。街がいい感じ。セコハン文化が豊か。生活費が安い。
観光に来るよりも、実際に住むべき街ですね。

ちなみに27日の夜に田中君とこでシャワー借りてから体洗ってない。
開発さんところのシャワーは壊れてました。。。
台所で頭洗ったりとか、昔(実はちょっと前)の風呂なし生活を思い出しましたよ。
まだまだ行ける!まだまだ若くて貧乏!
と30歳、妻子持ちの僕は思いました。


明日はミラノ、ローマ経由で上海です。


昨日は夕方ヴァシヴィエールを出発して、リモージュからパリへ電車で移動。
ヴァシヴィエールの感動は電車の中でも薄れず。意識が朦朧としていた。
パリに到着して、田中功起君の家に一晩だけ厄介になることに。
このブログをずーっと読んでる人はわかると思いますが、
まだ2回しか会ったことのない人の家に僕は押し掛けています。

「もしもしー田中君?遠藤やけど、いまどこー?あ、パリ?
僕いまリモージュ駅。でね、今晩暇?あ暇?飲もうよー?
あ、友達と飲む予定だったの?ちょうどいいねー!一緒に飲もう!
ちなみにさー、今晩田中君ちに泊まっていい?え、いいの?ほんと?ありがとう!」

最低!俺のバカ!
30過ぎたのにまだ「貧乏だからー」という言い訳が通用すると思ってる!

まあ、結局お世話になったんですけどね。。。
で、今日は早朝の便でパリからベルリンへ。
小沢さんに紹介してもらった開発好明さんのアトリエに滞在しています。
http://www.fads-artspace.com/kaihatsu/
開発さんはいい人です。
さりげない心配りのできる方。大人です。見習いたい。

ここで数日過ごしたら後はもう帰るだけ。
最後はのんびりベルリン観光で。

ではでは。


ロンドンからリモージュ空港へ。
空港ではアシスタントの女性が迎えにきてくれていた。
その女性の車に乗って、信じられないくらいの田舎を走ること1時間。
ついに今回の旅の目的地に到着しました。
ile de vassiviereというこの場所は、第二次大戦直後に湖の上に作られた人工島。
ここにはコンテンポラリーアートセンターがあるのです。



現在はHuan Yong Pingの展覧会を開催中。
http://www.e-flux.com/displayshow.php?file=message_1149382160.txt
しかしね、作品は悪くなかったんだけど、それ以上に周りの風景がさあ、、、、



















やばすぎる。
この島に到着して、うろうろ歩いたときに、
なんていうか変な嗚咽が出た。
風景が美しいとか、自然に触れたとかそういうのとは少し違うはず。
なんだろーなー、これ、ユリイカ!って感じ?
あー、これが今回の旅のオチなんだなー、と思った。正味な話。
ほんと、正味な話、心からそう思ったんだよ!
ここに来ることが全てだったんだ、ってね。



ちなみに割と小さな島で、おそらく人口が3人くらいで、
一周するのに歩いて3時間くらいしかからない。
99%は森、林、野原。
そのなかに細い道が走っていて、至る所に彫刻作品がある。

土屋公雄もある。


カバコフもある。


カバコフのこれは、実はトイレ。
誰も使わないトイレ。





新しく赴任したディレクターのキアラという女性が、
割と面白い人で、GAMeCの館長のジャチントのことも良く知っているらしく、
僕が賞を取ったことも自分のことみたいに喜んでくれて、僕も嬉しかったですよ。
日本にいるときにコンタクトをとって、
「行ってみたいんやけどー」と言ったら
きちんと僕を招待してくれ、いろいろと親切にしてくれました。
宿も食事も全部用意してくれた。
来年は忙しいので再来年あたりにここで何かプロジェクトをしてみようと思います。
関係各位、ご協力宜しくお願い致します。

森の中を一人で5時間くらい歩いて、世の中に自分しかいないという実感がまず湧き、
次に自分は非常に小さな存在であることに気付き、
最後にその小さな自分が得体の知れない感動のうちにいることに目眩を覚え、
この得体の知れない感動がどこかでアートと繋がるのだとしたならば、
この感動を分有することは可能か、などと考えながらさらに目眩を起こしましたよ。


いろいろ行ってきましたが、とりあえずさーっと紹介。

tate britain行きました。
http://www.tate.org.uk/britain/
ターナーの良さがぜーんぜんわからなかった僕ですが、
実物を前にして認識を改めました。
やっぱすげえよ。
絵画は実物を見るまで判断してはいけない、ということですね。

tate britainの向かいにあるchelsea college of art and designの
卒展みたいのも見ました。
http://www.chelsea.arts.ac.uk/
日本人率高し。
どっかの学校と交換留学でもしてるのかしら。

Lisson Gallery行きました。
http://www.lissongallery.com/
JANE & LOUISE WILSONの展覧会です。
相変わらずプロジェクター使い過ぎ(笑)。
映像としての強度がしっかりとある良い作品でした。

Royal Academy of Art行きました。
http://www.royalacademy.org.uk/
卒展みたいのやってました。
入口のところにある、ばかでかいダミアン・ハースト作品↓


ICA行きました。
http://www.ica.org.uk/
80日間世界一周!という企画ものでした。
メディアセンターとか映画館とかいろいろ入ってる。
ここ、もうちょっとうまく使えるけどなー。

Thomas Dane Gallery行きました。
http://www.thomasdane.com/
ジャン・リュック・ムレーヌやってました。

Max Wigram Gallery行きました。
http://www.artnet.com/gallery/423788270/max-wigram-gallery.html
あんま面白くなかったです。

MK G行きました。
http://www.mk-g.org/
誰も知らないと思うけど、すごい良いよ、ここ。

ロンドン郊外にあるんだけど、まわりの人工的な嘘臭さがたまらない。


他にもいろいろ行ったような気がしますが、さしたる驚きもなく。
サッカー見たり、普通の観光したり、フィッシュ&チップスを食べたりもしましたよ。
初ロンドンにしてはまあまあかと。

阿部さん、佐々木くん、ベンには本当にお世話になりました。
明日はなんとまたフランスです。
しかもリモージュ。
なにゆえに?
待て次号!


今日はtate modernに行きました。
http://www.tate.org.uk/modern/
企画展はカンディンスキー。
しかも初期カンディンスキー。

それよりもやっぱコレクション展!
名作ばっかり。
そんなかでも個人的に非常に心に残ったのは二つ、

一つはクリスチャン・マークレイの「video quartet」。
http://www.tate.org.uk/servlet/ArtistWorks?cgroupid=999999961&artistid=6852&page=1
web上で写真が見つからない、、、(誰かよろしく)
いやー、これ、面白すぎ。
しかも既にMUDAMのコレクションに入っていることが発覚。
またしてもルクセンブルクとの縁を感じました。

で、もう一つがスーザン・ヒラーの「After the Freud Museum」。
http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?cgroupid=999999961&workid=26306
実は、ぼく、これらの作品は既に非常に知っているものだったのです。
というのもジェームズ・クリフォードの「ルーツ」という本の
最後の2章を僕は翻訳しているのですが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/books/4901477013/reviews/ref=cm_rev_more_2/503-5256999-6292767
そのうちの一つが彼女のこの作品に関するエッセイなのです。
作品の写真もこの本に載っていますし、翻訳に際してカタログも入手していたので、
http://www.amazon.com/gp/product/1870699483/sr=8-1/qid=1151022539/ref=sr_1_1/103-0699463-1985452?%5Fencoding=UTF8
写真ではほとんど全て知っていました。
なので、驚きはなかったのですが、
作品自体の「言語的かつ無意識的」な強度にはやはり考えるべきものあります。
日本の「人類学」ももっとアートに対して介入すべきだと、痛切に思います。
もちろん岡本太郎やイル・コモンズなど素晴らしい例外はありますが。

ということで、
既にいろんな人による膨大な数のテートに関するレビューがあると思うので、
個人的な事柄を書いてみました。
微妙ですいません。
写真なしですいません。

では。


今日は佐々木玄くんが参加している展覧会の
オープニング・パーティーに行きました。
(佐々木玄:http://remap.jp/artist/gen/)
とりあえず、パーティーの模様を撮影する佐々木くんを撮影した写真をどうぞ。




阿部さんはこのギャラリーの看板作家なのです。
http://www.laurabartlettgallery.com/artists/Sachiko-Abe
ちなみに僕は阿部さんと佐々木くんが滞在している
ベンという気のいい英国青年貴族の家にお世話になっています。

話は変わりますが、
バーゼルからロンドンの空港に到着して税関に並んでいるときに、
後ろから「日本人の方ですかー」と言われて、
振り返ってみたらもちろん日本人で、
正味な話「日本人だからって話しかけんなよー」と思ったのですが、
話しているうちに、彼女がバルセロナからの帰りであることが判明し、
「もしかして?」と思ったら
やっぱりSONAR(http://www.sonar.es/)を見てきたということで、
試しにSONARに参加していた堀尾寛太くん(http://www.media.t-kougei.ac.jp/~horio/)
の名前を出してみたところ知り合いということでびっくりしました。

世の中狭いですね。

てな感じの近況報告でした。


一昨日はチューリッヒのクンストハーレに行きました。
http://www.kunsthallezurich.ch/



チーフキュレイターがベアトリクス・ルフという人で、
僕が受賞したロレンツォ・ボナルディ・アート・プライズの審査員の一人でした。
CCA北九州に去年講演をしにきたりもしています。
http://www.cca-kitakyushu.org/jp/events/index.shtml

ここでみたローラ・オーウェンスの絵画展があまりにも素晴らしく、
呆然と感動しました。
今まで写真だけで見たことがあって、
「好きやわー」くらいに思っていたのですが、
実際実物を見ると、そんなもんじゃなかったですね。
とりあえず看板だけ。


他にもクンストハーレと同じ建物内に複数のギャラリーが入っていて、
それぞれ良い展示をしていたと思います。

クンストハウスっちゅーのにも行きました。
まあ美術館ってことです。
http://www.kunsthaus.ch/

やっていたのはジャコメッティとエドワード・ルシェの写真のみの展示と、
オップアート過去・現在・未来みたいな展示。
オップは良くまとめられているとは言いがたく、テーマも散漫。
ただお客さんが楽しめるのは確か。
見て面白い作品が多かった。

昨日は、、、ジョバンニとビール飲みながらサッカー見てただけの気がする。。。
下は謎のアーティストの肩をもむジョバンニ。


今日はチューリッヒからバーゼルへ移動して、
さらに飛行機に乗ってロンドンへ。
いやー、スイスは気持ちのいい国だった。
また来ることもあるに違いない。
で、ロンドン!
生まれて初めてきたロンドン!
本当に赤い2階建てバスが走ってるロンドン!

レベル1(http://www1.bbiq.jp/level-1/)の阿部幸子さんと
佐々木玄君が知り合い宅に滞在していると聞き、無理矢理お邪魔しています。
受け入れてくれてありがとうございます。
3人でビールを飲みながら、ひたすら話し込みました。

明日は佐々木くんが参加している展覧会のオープニングパーティー。
http://www.laurabartlettgallery.com/
楽しみです。